Home思考法ポジティブ思考をしても人生が変わらない人に知って欲しいポジティブ思考と空想上手の違い

ポジティブ思考をしても人生が変わらない人に知って欲しいポジティブ思考と空想上手の違い

ポジティブ思考が私たちの生活に必要だ、という言葉を聞いたことがありますか?

何事も悲観的に捉えず、どんな時も前向きに捉え、活動を繰り返していく、こんな姿勢があなたが思うポジティブ思考ではないでしょうか?

ポジティブに捉えるという本質と良い未来を考えるということをイコールで捉え、「きっと上手くいく」「未来は明るい」とただ考えることを「空想」と言います。

ポジティブに考えているけれども、なかなか人生が良くならない、あるいは、良いと信じ切っていて違和感がある人はきちんと読んでいただければ、と思います。

特に、起業家がポジティブ思考のワナとも言える「空想」の世界に逃げ込んでいては、何も始まらなくなりますので、しっかりと、本当のポジティブ思考を活かしていきましょう。


1.ポジティブ思考とはなにか?

まず最初にポジティブ思考について考えていきます。

ポジティブ思考とはリスクをチャンスに変える能力であるとも言えます。

特に、起業家においては常にリスクを冒しています。

売れるか分からない商品・サービスを作ったり、実際に売っていったりすることは特にストレスがかかります。

しかし、ポジティブ思考を持つことで、リスクをチャンスと捉え、新たなビジネスの機会を見出すことができます

例えば、失敗したプロジェクトを学びの機会と捉え、次のビジネスに活かすことができます。

またポジティブ思考は自己信頼を高めます。

起業家は自信を持って自分のビジョンを実現する必要があります。

ポジティブな考え方は、困難に直面した際に自分自身を信じ、乗り越える力を与えます。

例えば、失敗や批判に直面しても、ポジティブな姿勢で次のステップに進むことができます。

さらに、創造性と革新性も促進します。

物事をプラスに捉えることは、私たちの思考にとって創造性と革新性を刺激する研究も出ています。

困難な状況に直面した際、ポジティブな考え方は新たなアイデアを生み出す原動力となります。

さらに、私たち個人だけではなく、チームや顧客、投資家にもその熱を伝播させ、私たちが描いている未来を共に目指してくれる人たちも連れてきます。

ポジティブ思考は起業家にとって非常に重要であり、成功への道を開くための不可欠な要素です。

ポジティブなマインドセットを持ち続けることで、困難な状況でも前向きに対処し、ビジネスを成功に導くことができます。

しかし、あなたがこのような影響を感じていない、ということであれば、それは本当のポジティブ思考ではなく、ただの空想上手です。


2.空想上手とは何か?

それでは、空想上手とはなにか、を解説していきます。

以下3つのポイントを押さえると良いと思います。

・現実への対応力

ポジティブ思考では、現実の課題や困難に対して前向きな姿勢を保ちながら、解決策を見つける努力をします。

彼らはチャレンジに直面した際にも落ち込まず、可能性を探求し、行動に移す傾向があります。

空想上手とは、現実の制約や困難を無視して、理想的な状況や解決策を想像することに専念します。

彼らは現実の問題に直面することなく、空想の世界に没頭する傾向があります。

・行動への移行

ポジティブ思考の人は、自分の信念や考え方に基づいて行動に移す傾向があります。

彼らは前向きな姿勢を持ちながらも、行動を伴う計画を立て、それに従って行動を起こします。

一方で、空想上手は、想像力に満ちたアイデアを生み出すことに長けていますが、それらのアイデアを現実の行動に結びつけることができません

彼らは行動に移すことなく、単に理想的な未来を空想するだけです。

・結果の実現

ポジティブ思考の人は、前向きな姿勢や行動力によって、自らの目標や夢を実現しようと努力します。彼らは困難に直面しても立ち止まらず、継続的な努力を続けることで成功を収めることがあります。

しかし、空想上手は、素晴らしいアイデアを持っているかもしれませんが、

それらを現実の世界で具体化することができません。彼らは常に理想の世界に留まり、実際の成果を生み出すことができません。

要するに、ポジティブ思考は現実を受け入れながらも前向きなアプローチを取り、行動に移る能力を持っています。

一方、ただの空想上手は、現実とは関係なく理想的な状況を空想する傾向があり、それを実現するための具体的な行動を起こしません。


3.ポジティブ思考は単なる思考ではない

このようにポジティブ思考は単なる思考術ではなく、真の意味での行動術です。

ポジティブ思考が真の力を発揮するためには、それが単なる考え方や信念だけでなく、行動への反映を伴う態度であることが重要です。

例えば、あなたが人間関係でトラブル(望まない結果)が起きた時に、私には合わなかった、といって切り捨てるのであれば、それはポジティブ思考ではありません。

真のポジティブ思考は、なぜ合わなかったのか、どのように相手の良さを引き出せるか、もっと私にできることはないか、など、多様な視点を持ち、困難や挑戦の場面に直面した際にも、前向きな姿勢を保ち、自己啓発や目標達成に向けて積極的に行動することを促すはずです。

それゆえに、ポジティブ思考を単なる思考術と捉えるのではなく、

それが行動に結びつく態度であることを理解し、実践することとても重要です。

望む成果が出ない、だから、このやり方は違うんだ、と安易に捉えていては、ポジティブ思考のチカラを発揮させることはできません。

まずは考え方からくる態度に影響を及ぼさなければ、単なる理論や空論に過ぎず、本物のチカラとしては成り立たない、ということを私たちは知る必要があります。


4.目標の重要性が必要な理由

こんなポジティブ思考ですが、絶対に必要な要素が「目標」です。

目標が必要な理由は以下の4つの点です。

・方向性の提供

目標は、ポジティブ思考の人々に方向性を提供します。

ポジティブな人々は、成功や成長に向かって前向きな姿勢を持ちますが、それを具体的な行動に結びつけるためには明確な目標が必要です。

目標があれば、どの方向に進むべきかを明確にし、それに向かって努力することができます。

モチベーションの維持

目標は、ポジティブ思考の人々にモチベーションを与えます。

ポジティブな人々は、目標を達成することで成功や満足感を感じることを信じています。

そのため、目標に向かって努力することで、モチベーションが高まり、困難にも立ち向かう力を持続させることができます。

・成長と発展の促進

目標は、ポジティブ思考の人々に成長と発展の機会を提供します。

ポジティブな人々は、常に自己の可能性を信じ、より良い未来を築きたいと考えています。

目標を設定することで、自己の成長を促し、新たなスキルや経験を積むことができます。

・達成感と満足感の得られる機会

目標を達成することは、ポジティブ思考の人々に達成感と満足感をもたらします。

ポジティブな人々は、目標達成の喜びや満足感を大切にし、それを励みに次なる目標に向かって進んでいきます。

目標を持つことで、達成感や満足感を体験し、ポジティブなサイクルを維持することができます。

以上の理由から、ポジティブ思考の観点では目標が必要不可欠であると言えます。

目標は方向性を提供し、モチベーションを維持し、成長と発展を促進し、達成感や満足感を得る機会を提供します。

そのため、ポジティブ思考の人々は積極的に目標を設定し、それに向かって努力することが重要です。


5.まとめ

以上から、ポジティブ思考と空想上手の違いを明確にするため、少しまとめてみます。

ポジティブ思考は現実に根ざした目標や行動を促す一方、空想上手は現実を無視し理想の状況を空想する傾向があります。

ポジティブ思考は方向性を提供し、モチベーションを維持し、成長と発展を促進する目標の設定と行動に焦点を当てますが、空想上手は現実とは関係ない理想的な未来を空想し、それを具体化するための行動を取りません。

ポジティブ思考は実践的な行動に結びつく態度であり、目標達成に向けて積極的に取り組む一方、空想上手は単なる理論や空論に過ぎず、現実の課題に対処する能力や行動に欠けます。

起業家として成功するためには、ポジティブ思考の姿勢が重要です。

それは現実を受け入れながらも前向きな目標設定と実践的な行動を通じて成果を生み出す能力を育みます。

そのため、あなたがポジティブになろうとするのであれば、確実に現実に作用しなければ、ただの空想上手になってしまいます。もちろん空想をすることはとても大事です。

しかし、私たちは空想を実現させることができる力を持っています

空想だけに満足せず、しっかりと現実でも創っていきましょう。